そのために、実験とシミュレーションを併用してホルモンを介した植物の集団生長を証明するための研究などを行っています。
オジギソウの葉の就眠運動【概日リズム】 室外で生育したオジギソウを暗室・温度一定の環境下に置いたときの様子。葉は自律的に朝方に開きはじめ、 昼過ぎに閉じはじめる。この葉の開閉運動は約24時間の周期を持っており、5日以上継続している。 この約24時間周期のリズムは「概日リズム」(circadian rhythm)と呼ばれ、葉の就眠運動だけでなく、 気孔の開閉、呼吸、光合成、生長速度など多くの生理現象においても観測される。 概日リズムは微生物や植物、動物などほとんどの生物で観測できる。 現在、概日リズムの発生機構が遺伝子レベルで次々と明らかされている。 それは動物・植物に共通し、ある特定の遺伝子(時計遺伝子)の発現・作用過程に自己触媒現象があることから、 周期約24時間のリズムが生じるというものである。 |
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アズキ幼苗の回旋運動【circumnutation】 暗室、温度一定の環境下でアズキを生育したときの様子。 茎が周期約1時間で規則的に楕円を描きながら生長している。この植物の茎や根の先端部が, 円あるいは楕円に近い軌跡を描いて成長する運動は「回旋運動」(サーカムニューテーション)と呼ばれ、 マメ科植物だけでなくやヒマワリ、カラシナなどでも観測される 。この運動は、茎の生長帯の細胞が伸縮することで起きる。 |
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