BZ 反応と情報伝達
 その他水油界面上の散逸系のソリトン(実験)、ベローゾブ・ジャボチンスキー反応における光照射イメージメモリー、ゾル・ゲルにおけるヴィスコス・フィンガリング、高圧下の高分子物性、などを行っています。

BZ 反応における Big Wave の伝播
(実験結果の可視化)



Belousov-Zhyabotinsky反応(通称BZ反応)
BZ反応は、反応基質(マロン酸やクエン酸などの有機酸)、媒質(硫酸などの強酸)、酸化剤(臭素酸ナトリウムや臭素酸カリウムなど)、金属触媒(フェロインやルテニウム、セリウム、マンガンなど)などを混ぜ合わせることで起こります。
この反応は酸化反応の一つなのですが、一般的な化学反応の酸化などと違うところは、酸化と還元を繰り返しながら、やがて酸化していくという振動化学反応です。 このような振動反応は、化学反応の進行と共に、そこで生成された中間反応物の自己触媒的な過程とフィードバック機構が存在しなければなりません。 反応が進むときの酸化・還元の繰り返しが、同時に金属触媒でもおこり、たとえば金属触媒にフェロイン(酸化・還元指示薬に用いられている薬品)をつかうと、 酸化状態では青色に、還元状態では赤色にという色の変化を目で見て楽しめます。(-_☆)キラリ
    
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 この反応をはじめに発見したのはBelousovさんなのですが、当時(1950年代)に、このような化学反応はまだほとんど発見されておらず、 このような反応はあり得ない、というような指摘を受け、失意のうちに亡くなったそうです。  そこで、この反応が面白いと思ったZhabotinskyさんは追試を行い世に発表したのです。 それで両名の名前をとってBelousov-Zhyabotinsky反応と呼ばれているのですネェ〜 (・ロ・)ホ,('ロ')ホーッッ!!!

 光励起金属錯体であるRu(bpy)32+を用いたBZ反応では、光照射を行うと振動反応の制御ができます。 また、この光による振動反応の制御を用いることで、空間振動系に化学的画像メモリ機能をもった化学デバイスへの応用が可能になります。
(-_☆)キラリ
  
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